ここでは、Atelier YUKIの7年間のヨーロッパ生活に加え
夫の13年に及ぶヨーロッパ生活で得た知識や経験を披露しようと思います。
これからヨーロッパで生活する人にとって、少しでもお役にたてれば、幸いです。
(ここでは、特にイギリスとフランスの話をします)

 


家探し
銀行口座
語学の上達
学生生活(大学院)
学生生活(大学)
学生生活(語学留学)
Aix-en-Provenceの語学学校(準備中)
フランスのペット事情
サルサ
イギリスとフランスの違い
Aix-en-Provence 友達編
Aix-en-Provence ご近所編(準備中)
Aix-en-Provence お仕事編
双子について
 
 
 
1)家探し


 長い空の旅が終わり、とうとうこれから住む町に到着しました。銀行口座開設、電話の取り付け等、やらなくてはならことは山積しています。しかし、あなたが学生で学生寮に住むとか、会社がアパートを用意してくれる等といった、幸運な人は、一握りです。何日間は、ホテル住まいでも、自分の家は、自力で見つけなくてはなりません!ここでは、私のロンドンとエックスでの家探しの話をしましょう。

◆大都市の場合
ロンドン、パリに住む場合は、あなたが例え、日本語しか出来なくても大丈夫!そう!日本語対応の不動産屋さんがあるのです!情報は、日本食品屋や日本会館においてある現地発行の日本語の新聞に書いてあります。日本語対応の不動産屋の連絡番号のほか、個人で日本人に貸したい物件の紹介やルームメイト募集等の情報がありますので、興味のある物件に問い合わせましょう。
しかし!大都市といえども、マルセイユには、そんな便利な不動産屋はないので、南仏なまりのべらんめい調のフランス語と格闘することになります。

◆大都市ではない場合、そして日本語対応の不動産屋がない場合
当然、現地語は必要となります。しかしご心配なく!家探しにおいて、必要な単語は、多くはありません!
一軒家かアパートか、電気代、水道代こみにするか(これは結構大切!)、予算、保証人の有無(学生の場合、親でも大抵大丈夫です。が、時々現地人の保証人を求められます。そのときは、迷わず学校及び勤務先に相談しましょう)等、必要事項をはっきりさせて、直接町の不動産屋に行けばいいのです。とにかく多くの物件をみることです。南仏では、全てにおいて、いい加減なので、予約をすっぽかされたり、つっけんどんな対応に傷つくこともあるでしょう。でもこれは、あなたが日本人だからではなく、その時、相手の無視の居所が悪かったせいです。物怖じせずに、とにかく多くの物件を回りましょう。

※注意点

大通りに面してる大型不動産屋より、こじんまりしたところのほうが、対応が丁寧でした。
3年以上、住むのなら、街中の1階が、レストランやお店になっているところは、避けましょう。私達は、エックスで始めの1年半、1階がケバブ屋になっている建物の5階に住みました。毛虫、我、最後にはねずみの大発生のため、引越しました。
学生さんの場合、フランス政府から補助金がでます。そのためには、一箇所に半年以上、住む必要があります。(補助金についての詳しい説明は、後ほど)
街中の物件を探すなら、周りにはどのような住民が多いか、不動産屋さんに聞きましょう!ヨーロッパの学生が音楽を聞く時、パーティを開く時の騒音はかなりすごいです!私達の騒音との戦いの歴史は、Aix-en-Provenceのところで紹介します。



2)銀行口座

さて次の大仕事は、口座開設です。あなたが、イギリスの学生なら心配要りません。入学式の時に、大学のキャンパスに銀行員が来てくれますから。
学生ではない場合は、自分で口座開設をします。まず町の銀行へ行き、窓口で口座開設をしたい旨を伝えると、予約してくれます。フランスでは、一人一人の顧客に担当者が決まっていて、その人しか自分の用事はしてくれません。大抵、開設時の時の人が担当者となります。予約をしても、一週間くらいしないと、口座開設は、出来ません。というのは、ヨーロッパでは開設するにしても、犯罪にかかわってないかどうか、チェックするのです。開設時には、確かに居住している事を証明する為、自宅の電話や公共料金の領収書が必要となります。そして、私達は、普通口座のみでなく、高金利口座も作り、必要な分のみ、其のつど、必要金額を普通口座に移し変えるという、方法を取りました。フランスは、特に南仏は、銀行すらも超いい加減なので、何事も早めに手続きをしましょう。住所変更すらもなかなかしてくれません。その点、イギリスの銀行は、迅速で適切なサービスを提供してくれました。



3)語学の上達

これは、海外に住む以上、必要不可欠なことです。私の経験では、語学学校に行っているだけでは、外国語を完璧には話せるようになるのはとても難しいでしょう。なぜならば、語学学校は、周り皆(先生以外)、英語、フランス語(イギリス、フランスの場合)が母国語ではないから。
ここでは、どのような理由で海外生活をするにせよ、現地語上達のこつを伝授しましょう!

日本で文法を完璧に勉強しておきましょう。
現地で勉強すればいいわ!という甘えは、後で必ず後悔するでしょう。現地では、日本にはない刺激が沢山あります。日本で勉強しない人が、遊びたい誘惑に勝てるはずがありません。厳しいようですが、外国語をマスターするのは簡単ではありません。発音は、現地に行かなければマスターできませんが、会話の基礎となる文法は必ず勉強しておきましょう。自分の為です。

最初は、一人暮らしではなく、寮かホームスティを薦めます。
現地語を聞く機会を増やしましょう。各言語特有のイントネーション、よく使うフレーズを覚える良いチャンスです。寮もHSもできない方は、TVを見ましょう!しかし最初からニュースは、当然聞き取れません。私の場合、スーパーマンシリーズを見てました。これからフランス語が分からなくても、なんとなく理解できるし、おもしろかったから。アクション物、子供向け番組等を見ましょう。

積極的に色々な人と話しましょう
自信がないのに、外国語を話すというのは、とても勇気がいります。しかしほんの少しの勇気でいいのです。例えば、スーパーマーケットで上の棚のものが取れなかったら、近くの人に'Would you mind taking xxx for me?" "Aidez-moi, SVP?" と、最高の笑顔と共に頼んでみましょう。最初の一言がでたら、もう大丈夫!
現地の友人を作りましょう
大学、大学院留学の場合は、クラスメイトがいるでしょう。そうでなければ、趣味を通じて等です。私達がどうして沢山のフランス人の友人と出会ったのか、Aix-en-Provenceの項目を参照していただきたいのですが、趣味(サルサ)や会ペットを通じてです。
偉そうなことを言ってますが、Atelier YUKIはイギリス留学3年間、イギリス人の仲良い友人は一人も出来ませんでした・・・主人にもいません。イギリス時代の友人は皆イギリス以外の国の人たちです。その詳しい分析は、後述しますが、ラテン系の人のほうが友人になりやすかったです。個人差はありますので、これは断定ではありませんが、私達の場合は何故かエックスでは多くの友人が出来ました。

語学の上達には、時間がかかります。日々の努力が欠かせません。しかしある日突然、いままで聞き取れなかった単語が耳に入ってくるのです。それは、一年後かもしれないし、半年後かもしれません。あなたが現地語で夢をみるようになったら、その日は近いでしょう!
因みにAtelier YUKIの場合、英語と日本語が瞬時に頭のなかで切り替わるようになったのは、日本帰国直前。3年もかかりました。しかし私の英語は、いまだに完璧とは程遠いです・・・
第二外国語であるフランス語は、半年くらいかな〜しかしフランス語の場合は、生活の為必要だったので必死でした。



4)学生生活(大学院)

店舗紹介に書いてあるように、Atelier YUKIは、ロンドン大学のLSEというところの修士課程を卒業しました。日本の大学卒業後、まずColchester のUniversity of Essexで、一年間、英語を勉強し、次の一年間大学院準備コースを受けたのです(大学時と専攻科目が違ったため)大学院準備コースでは、大学の専門科目授業を4科目選択し、勉強します。しかし合格点が一般の大学生より、ずっと高いのです。
ここでは、大学、大学院入学準備ではなく、大学院の学生生活について書きます。大学の学生生活は、主人が書きますので、次項を読んでくださいね。
大学院留学の方は、覚悟してるでしょうが、かなり大変です。私の場合、毎日自宅、学校、図書館の往復でした。自宅では、トイレとお風呂の時以外、机に向かい、最初の3ヶ月で10キロ、痩せました・・・これは、私が何の社会経験も持たずに大学院に行ってしまったからなのだと思います。特に私の専攻は、政治、経済なので、社会経験があり、自分のステップアップのために勉強している人が多かったせいでしょう。専攻科目は、4つでしたが、毎日8人くらいでディスカッションのクラスがあるので、その準備に追われ、その上に自分のプレゼンテーションの準備、エッセイの提出があります。社会経験のある人は(特にジャーナリスト)、世の中の経済の流れや各国の政治状況の把握が厚いので、わざわざ調べる間もないのですが、私は全て図書館で調べていました。政治、経済の大学院留学をするなら、一度社会に出てからのほうが、いいと思いました。

選択科目は、4科目だけなのですが、各科目は2コマづつからなり、一つはレクチャー、もう一つが少人数での討論でした。2ヶ月に一度くらい、自分で発表し、討論の議長役を務めなくてはなりませんでした。
各科目ごとに、一学期に付き、2つほどの論文提出が義務づけられ、学期末は、試験で締めくくられます。このような日常の勉学の合間に、色々な講演があるので、興味のあるもののみに参加していました。

このように大学院での勉強は、かなりハードです。確かに就職するより大変かもしれませんが、これを乗り越えれば怖いものはない!という自信がついたような気がします。当然、自分の為の勉強ですし、将来の就職の役にもたつでしょう。私の場合、大学院での勉強の中身そのものは必ずしも役にはたっていませんが、大学院時に身につけた英語は就職に有利でしたし、なにより単語量(経済、政治関係)は誰にも(主人よりも)多いと自負しています。(英語力そのものはかないませんが・・・)



5)学生生活(大学)

このコラムは、アトリエ雪の夫である健ちゃんが担当します。
参考までに健ちゃんの経歴を少し紹介・・・・
高校卒業後、渡英
University of Kent でBridging Course を経て、大学生活に入る
しかし大学一年時、進級試験に3年連続失敗
進級失敗後、日本帰国するものの、University Essexに再挑戦
3年後、念願の大学卒業(当時26歳)
以上、何度も失敗しても、挑戦をし続けた不屈の精神の持ち主です。

 高校1年生の終わり頃だったかな。あることがきっかけで、海外への留学の仲介を生業(なりわい)としている方と知り合い、それまで漠然としていた大学進学の考え方に形がつきました。「日本から飛び出してみたい…」
本当はこんな動機ではいけなかったのかもしれませんが、私の心の奥底にはこの気持ちが眠っていたようです。
割とお気楽な気持ちで渡英したのですが、それから英国の大学を卒業するまで、色々あって楽しかった。
 「もう、絶対卒業できない。」
そう思った事は幾度となくありました。いまだに、卒業前の最後の試験前日の夢を見てうなされる事もあります(苦笑)。ここでこうして、私の経験を皆さんに読んでもらえる場が、我が愚妻、否、良妻のお陰でできたので、少しずつ思い出した事、気づいた事を書き出して行こうと思います。


 大学の学科の選択などは大学によって若干異なるようです。ここではエセックス大学の(当時の)仕組みについて書き出します。私は社会学部に在籍したのですが、英国の大学は3年間で卒業できる仕組みになっています。1年目は日本の教養課程に似た感じでしょうか。社会学、経済学、政治学、言語学など、広範囲から4科目、1年生用の学科を選択できます。2年、3年は専門課程に入ります。専門課程は、1年生の終わりに選択できる様になっています。私は社会学を専攻しました。私がエセックス大学で受講した学科は以下のようになります。
 1年生 : 社会学I、政治学I、言語学I、ロシア語I
 2年生 : 社会学II、社会人類学、社会調査と統計、ジェンダー(性差)
 3年生 : 社会学III、社会心理学、社会言語学、(もう一つ何だったけかな?)
 そう、年間4教科です。これが、とっても大変なんです。試験は年1回のみ。その他には論文(1本、8ページ前後)が各教科につき年間4本づつ。どれ一つとしてあだやおろそかにはできない。論文の一つでも赤点なら、進学に赤信号です。ましてや試験は年一回だけなのでやり直しがききません。
 試験が又手強い。各教科ごとで、1試験は3時間。その間に教科によって3〜4本の論文を書かなくてはならないのです。タイトルはもちろん自由ではなく、出題された中から選択するのです。私は恥ずかしながら、普段の成績がそれほど良くなかったので、試験前は2ヶ月前から軽く準備に入り、1ヶ月前から本腰を入れ、2週間前からは睡眠時間が長くて3時間の日々でした。試験前日はもちろん徹夜でした。それでも、自分が予想していたタイトルが出題されていないことがシバシバ…。青ざめた顔して必死で出題されているタイトルから、自分が用意していた内容に何とかこじ付けをして、すったもんだ… 

 私が、成績赤点ぎりぎりの超低空飛行ながら卒業できたのは、奇跡としか言いようがありませんが、その当時知り合った友人、悪友、日本から研究に来ておられた、当時大学教員の方々のお陰であろうと思います。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。



6)学生生活(語学留学)

ここからは、ほんの思いつきでAix-en-Provenceに語学留学した者のお話です。はじめてMarseille空港へ降り立ち、タクシーに乗りました。全くフランス語が出来なかった私は、運転手に言われるまま助手席に乗り込み「フランスは助手席にお客を乗せるのね〜」なんて思ったのですが、単なる運転手の下心だと後々分かったのでした。

 まず最初に、お家探しから始めました。
1.語学学校でホームステイ先のリストを貰う
2.L'office de tourismeの掲示版で探す
3.大学寮
4.不動産屋
などがありますが、フランス語で電話問い合わせになる為私の場合、
1.2.は却下。3.は正規大学生以外は無理。
ということで、街中の不動産屋さんを巡りました。
Aixの不動産屋さんは、外国人学生に慣れています。
フランス語が出来なくても、英語、あとは身振り手振りで頑張りましょう。でも彼らの英語はかなりのフランス語訛りで、英語に聞こえないかもしれません。又、私立語学学校の場合、学校側でステイ先を紹介してもらえるでしょう。

 学校とお家が決まれば、滞在許可証申請です。
この書類は学校から配布されるので、書類に従って申請して下さい。
私の時はMarseilleで健康診断を受けなければいけませんでした。その際、「パンツ一枚」になるよう指示されたのですが、子供であるまいし今の時代そんなこと有り得るか!!と不愉快に思い、「宗教上の理由で...」とお断りしました。(むろんウソです)このような例は私だけかと思ったら、女性ばかり数人いました。診察内容も大したことありませんし、医師によって差もありますが、女性として嫌な思いをする事はキッパリ断りましょうね。今はMarseilleではなく、Aixで健康診断を受けられるようです。

 学校やお家、その他諸々が決まれば、allocation申請をしましょう。
学生には、お家賃の補助がフランス政府からあるのです。
その金額は友人達に聞いてもまちまちではっきり分かりませんが、いただける物はいただきましょう。
ちなみに私の場合、お家賃2600Fで900Fくらいでした。
申請方法ですが、まずCaisse d'Allocation familiale で申請用紙を貰います。AixのLa maison d'etudientでも貰えます。係の人の説明と用紙内容に従って、申請して下さい。尚allocationが貰えるのは、何ヶ月も後のことになります



7)Aix-en-Provenceの語学学校情報

エックスには、3つの語学学校があります。
私は、そのうちの2つの学校に通ったのでその体験談をしたいと思います。

a)Institute Franco-Scandinave

 ここは、エックスの私立語学学校です。Atelier YUkIがフランス語をマスターできたのも、ここの先生方のお陰だと言ってよいでしょう。
場所は、ちょっと不便なエックスのリングロード沿いにあるのですが、こじんまりしていて、少人数のクラス編成です。(夏期間は、15人以上になることもある)授業は、朝9時から12時半。途中30分の休み時間をはさみます。
入学時にまずは筆記、会話のテストが行われ、能力に応じてクラス編成されます。この学校では、筆記よりも会話が重視される為、授業中での辞書の使用は基本的に禁止。初心者コースを除き、2週間に一度、各自が自分の好きなテーマでプレゼンテーションをしたり、ニュースの聞き取り等をします。とにかくフランス語のイントネーションに慣れさせ、発音にも力をいれてるのです。
エックスにあるほかの2つの語学学校と違い、ここはビジネスマンが会社から派遣されて勉強するという場合も多い為、学生の年齢層、意欲ともに高いです。学費もお高いです。細かい数字は忘れてしまいましたが、2週間コースで約8万弱だったと思います。(詳しい事は問い合わせてください)
普通会話コースは、基本的に2週間単位で、2週間ごとにクラスメートが入れ替わります。しかし1週間でも相談すれば受け付けてもらえる場合もあるようです。2週間の区切りの金曜日には、ワインパーティがあり、コースが終了し、帰国するクラスメートとの団欒のひと時も設けてます。
少人数制ですが、生徒数は季節により、違います。私は9ヶ月間、この学校に通いましたが、夏期間は15人クラス、冬はなんと3人クラスという時期もありました。
授業以外のアクティビティは、色々用意されてます。料理、ワインの試飲、そして遠足。そのときどきにより、異なります。参加するためには参加費と事前の予約が必要です。



8)フランスのペット事情

フランスを旅した方、ビックリしませんでしたか?あの犬の多さと街の汚れ!そう!フランスは、犬を飼ってる人がとても多いんです。
フランスと日本とペット事情の違いは、以下の通りです。
ほとんどの場合、家の中で飼います。
カフェ、レストラン、ホテル、大抵のところでペットを受け入れてくれます。
電車に乗ったら、雪用の切符まで発行してくれました。
犬同士出会っても、うなったり、喧嘩することが少ない
大きい公園では、リードを離している
(放し飼い禁止令が出ていても、多くの人が離してます)
多くの人が犬のフンを拾わない
対応策として、フランス政府は街角に犬用トイレを設けましたが、あまり効果はないようです。”散歩時にはフンを拾いましょう!”キャンペンもしてましたけど、これも効果なし・・・



9)サルサ

今まで、ディスコとは無関係できた私達は齢30を過ぎてサルサにはまってしまいました。毎週末(土、日)は、エックスのレックスプレッソ、火曜日はマルセイユのフラミンゴカフェ。南仏のサルサ事情を知っている限り、お話しましょう!
日本同様、フランスでもサルサは、新しい踊りです。一般的に結婚式等のお祝い事の際、フランスではロックを踊ります。ですから、当然フランスのサルサもロックなまり(?)になりがちだと思います。そして日本では、サルサのなかでもロス式、キューバ式と分かれているようですが、私の知っている限り、フランスではそんな区別はありません。

サルサレッスンでは、日本同様、男女ペアになって先生が教えてくれる振り付けでレッスンしますが、パートナーチェンジの時は日本の様にシステマチックにはいきません。だいたい、女の子のほうが多いのでパートナーを取り合うことになってしまいますが、早い者勝ちです。クラスの最後に3,4カップルごとに踊り、他の生徒に批評してもらうという方法でした。

夜のサルサのディスコは、夜中12時を過ぎてからぼちぼち人が集まり始めます。1時を過ぎるとかなり混んできます。皆、思い思いに踊り、個性的な踊りをする人が日本と比べると多いように思われます。帰国後、初めて六本木にサルサを踊りに行ったのですが、上手な人が多いのですが、皆踊りが同じでビックリしました!ターンをした後、判子で押したように皆手を上げてポーズを取り、体の動きも同じ・・・・南仏で踊る場合は、恥ずかしさなんてかなぐり捨てて、自分の個性を出しましょう!


 アトリエ雪さんと知り合ったのは、L'expressoというレストランでした。
ここで行っている、サルサレッスンで初めてお会いしたのです。
この偶然の出会いから今日に至ります。
 「日本とフランスのサルサの違い」...
日本では、LA・NY・CUBA各スタイルの棲み分けがハッキリしているということ。
もちろんフランスにもありますが、あまり気にせず、皆各スタイルのいいとこ取りで踊っていたように思います。CUBAスタイルのサルサを教えている!と豪語する先生が、LAスタイルが混ざっていることもしばしば。ですから日本へ帰国した私は、LAスタイル?NYスタイル?何のこと?という感じでした。サルサに関する情報量がはるかに多く、皆の言っているサルサ用語がさっぱり分からないのです。
又、日本人はメレンゲを踊らない!
サルサより踊り易いのに、敬遠されるのです
。パートナーとの距離感がより近いせいでしょうか。
フランスではメレンゲの曲がかかると全員フロアへ総出動ですが、日本では皆休憩タイムです。

 日本人である程度習っている人なら、総じて皆さん上手いと思います。
フランス、特にラテン人は血が踊らせるのか、技術はなくてもリズム感は素晴らしい。日本は技術点が高レベル、フランスは芸術点が高レベル。まぁ、フランスの場合、芸術云々より男性の下心が顕著に現れているのかもしれないですね。



10)イギリスとフランスの違い

思いつくまま、つれづれなるままに書いてみます。

その1、普段の会話のはじまりと天気
イギリスでは普段、挨拶を交わした後、殆どの場合、最近の天気(雨、曇りの状況)の話題に入る。南仏では、普段気候が良いので、余程、悪天候にならない限り、天気の話題にならない。パリとか、南仏以外の地方の人は、天気の話題を口にするかもしれない。

その2、ワイン
南仏で出会ったフランス人は、イギリス人、日本人より、フランスワインの事を知らない。地元のワインのことはよく知っているが、ボルドーの何処何処がグランクリュだとか、ブルゴーニュのあのネゴシアンがどうとかは殆ど知らない。ちなみに、フランスでは最近、各種ビールを飲ませる英国系パブが大人気。イギリスでは、ワインがブームとか…

その3、野菜、果物
フランスの野菜、果物は安くて旨い。天候の性だと思うが、イギリスの野菜、果物は、近年かなり良くなっているとはいえ、フランスより1段落ちる。

その4、朝食
フランス − クロワッサン、パン・オゥ・ショコラ(チョコレートパン)、タルティーン(フランスパンの縦割りにバターをぬったもの)などにコーヒーとかなり軽食。
イギリス − イングリシュ・ブレック・ファースト。ベーコン、エッグ、ソーセージ、焼きトマト、ベークドビーンズ、油湯でマッシュルーム、ハッシュドポテト、ブラックプディング(ソーセージの一種)などが供せられ、それにミルクティーとトーストがつく。トーストには大抵の人が、バターの上にジャムかマーマレードをのせる。スターターとして、オレンジジュース、グレープフルーツ、シリアルなどを食する人もかなりいる。

その5、夕食時間
イギリス − 家庭では、夕方5:00〜6:00位が一般的か。外食する時も遅くても7:00位の予約が普通であろう。
フランス − 夕食は家庭でもかなり遅くからであろう(8:00ぐらいからか)。外食の場合、8時にカフェで集合。カクテルやシャンペンで一杯飲り、一時おしゃべりした後、何を何処で食べるかを話し出す。レストランに入り、最初のコースにありつけるのは10:00位でもそれほど遅いほうではない。(スペインではもっと遅い)
英仏、両者の朝食が対照的なのは、夕食の時間帯に関係があるかもしれない。

その6、ファッション、女性
フランス全体かどうかは分かりませんが、エクスの女性はファショッナブルでみな可愛い。イギリスの女性(白人)は、好みの問題もあるかもしれないけれど、残念ながら、時々しか美しい人を見ません(インド系の女性とか心が奪われるぐらい、綺麗な人がいます)。
私の言うファショッナブルは、ブランド物で着飾る事ではありません。ブランド物は、ヨーロッパではある程度年齢が高く、かなりの社会生活を営んでいる人しか持ち得ないものです。若者は皆、分相応の店で上手に服装、小物を揃えていくようです。イギリス人は天候のせいでしょうか、雨天に合わせた、「濡れても構わない服装」というのが基本にあるのでは…



11)Aix-en-Provence(エクサンプロヴァンス)友達編

フランス、ブッシュ・デュ・ローヌ県の第二の都市(第一の都市はマルセイユ)。日本で多分、高等裁判所にあたる、裁判所のある司法の街。セザンヌが生まれ、晩年を過ごした街。フランス人、ヨーロッパ人(特に北欧の人々)に「エクスに住んでる」といえば、必ず羨ましがられる街。フランスで一番シックと呼ばれる街。日本人には1級の観光名所とは言えないかも知れないけど、落ち着いていて、住むのには居心地の良い楽しい街です。

さて、ここでは、私達がどのようにして現地の友人をみつけたかお話しましょう。

1)ペット経由
フランス人は、ほとんどの人が犬好きです。
雪がうちに来てからというもの、道を歩いていても、”ま〜、なんて可愛いいんでしょう!”と突然知らないおばちゃんい声をかけられるなんてざらでした。そして日本でもあることでしょうが、毎日同じ時間にお散歩に行ってると、自分と同じ時間に散歩してる人との会話が始まるのです。フランスのひとは、イギリス人よりは日本にたいして悪いイメージを持っていません。(多分第二次大戦で直接対決していないため)そのため、つたないフランス語を話す日本人にはとても親切でした。

2)語学学校経由
語学学校のときの先生には、大変お世話になりました。
エクスは、観光や短期留学の学生は、多くても、実際税金を払って住む日本人は、現地の人と結婚する人以外は殆ど居ない為、先生がたはとても親身になってくれました。
3)趣味のサルサ経由
齢30をすぎて、私達夫婦は、サルサにはまり、週に3回踊っていました。南仏のサルサスポットは、限られてるので、当然サルサバーにくるひとも限定されます。サルサと聞けば、どんな田舎のパーティにも顔を出し、踊ってました。でもやはり自分と踊りやすい人と仲良くなってましたけど。。。

とにかくフランス語がつたないからと、部屋に閉じこもらずに、外に出て、色々な人と話すことです。南仏の人は、あなたのフランス語がつたなかろうが自分のしゃべりたい事は勝手にしゃべります。



12)Aix-en-Provence(エクサンプロヴァンス)ご近所編



13)Aix-en-Provence(エクサンプロヴァンス)お仕事編

アトリエ雪のパートナーである健ちゃんは、イギリスでの7年の学生生活後、日本で就職しました。しかし!1年ほどの大阪勤務後、エックスでの駐在を命じられたのです。ここでは、エックスに欧州本拠地をもつ唯一の日本企業での勤務やビザ、税金等の話をしましょう。

フランスで勤務する為には、管理職の肩書きが無ければいけません。そして就労ビザを取得するために、会社側は約100万円の弁護士料を一般的に払っているようです。就労ビザは、2種類。一年間ビザ、10年ビザ。健ちゃんは、最初の3年間は一年ビザで、その後、10年ビザを申請しました。ビザをもらったら、就労者はまずフランス大使館指定の医者による健康診断の受診が義務つけられます。(近畿では、神戸のお医者さんです)
駐在するには、管理職という肩書きになるので、フランスでの税金の税率は高くなります。25%もかかるのです・・・・それプラス社会保険料等、Community Charge(住む場所によって、異なります)etc.フランスの税金は、超高いのです。それなのに年金は、40年も払い続けなくては、支払われないので、日本人は結局年金掛け捨てということになります。高〜い保険料を払う割には、救急車は一回約FF1,500(約3万円、その後の医師の検診も含む)もかかります。
一人一人に社会保険番号とカードが支給され、それを提示すると薬やお医者さんの支払いが払い戻しされるシステムとなってます。

さてここからは、健ちゃん本人の筆となります。なるべく早い書き込みをするよう依頼しておりますが、多忙のため、少々の時間をいただきます。よろしくご理解お願いします。すいません・・・



14)双子について

南仏生活には無関係ですが、私、アトリエ雪は、双子として生をうけました。その後、親友が双子を出産したなどの経緯があり、多胎児サービスを始めたのです。

1,双子のメリット
*自分の代わりをしてもらえる
私と妹は、2卵生双生児にもかかわらず、とても似ている為、よく間違われます。声に至ってはほとんど同じです。
独身時代の話・・・・両親がそろって旅行に行っているとき、どちらか片方が家にいれば、親からチェックの電話があってもごまかせました。大学の出席を取る時も、自分が都合が悪くても妹に頼めば大丈夫!
*心の支え
妹と私は、とても仲が良いです。大阪と東京と離れて、住んでいますが、月に一度は妹に会うため、東京に帰り、電話にいたっては殆ど毎日。時々夢でも会います。波長が合うときは、夢を共有してしまいます。(当然次の日、二人とも夢の内容を覚えています)
小学校時代から、四谷大塚などの全国区の試験でも点数は何故か同じか違っても1,2点でした。よって幼稚園から大学まで同じ学校に通っています。
夫には悪いですが、妹は私の最愛の人かも?!
*親にしかられても大丈夫!
私達の親は躾が厳しく、叱られるとよく”おまえはうちの子じゃない!でていけ!”と怒られました。でも双子の私達は全然平気。そういわれても、”xxxちゃん。お父さんが出て行け!って言うから、一緒について来て!”と二人で出て行ってしまうのです。あわてるのは、親です。
こうやって私達は、叱られようが、必ず相手が助けてくれるのがわかってるので、とても心強かったです。親になった今、私はよくおもいます。双子だけは生みたくないって・・・・

2,双子のデメリット
*間違われる
顔が似てる為、これは頻繁にあります。大学時代、私は先輩に呼び出されました。”ちょっと!あなた、一年生のくせになまいきよ!先輩に道で会ったら、挨拶くらいしなさい!”と怒られたのです。
私は必死に弁解しました。 ”すいません!実は私は双子なんです。先輩を無視していたのではなく、妹は先輩を知らないんです!”と。
笑い事ではないのです。
こんなことはいくらでもありました。”浅見さん(私の旧姓)って会う度に違う男の人と歩いてるよね”とか,”浅見さんって朝会うときと夕方会うときと洋服が違うよね”とか・・・全国の双子の皆さん!こんなとき、双子って苦労しますよね?!